岡崎市立竜海中学校
教諭 武井 翔 先生

 学区内には自然科学研究機構や全国的にも有名な愛知県立岡崎高等学校があり、地域の文教地区に位置する岡崎市立竜海中学校。全校生徒1016名(取材時)に上る大規模校であり、英語教員は10名在籍しています。岡崎市の全中学校で行っているオールイングリッシュの活動「GCT」と、竜海中学校が独自で取り組むリアルタイム海外交流活動「OIC」について、武井翔先生にお伺いしました。

昭和38年度から続く、学校独自の授業研究

 本校では、昭和38年度から一貫して「わかる学習指導」をテーマとした授業研究を続けています。4年1サイクルの主題研究を続けていて、市内外の先生方や教育関係者を対象とした「授業研究協議会」を開催しています。令和元年度からの第12次研究の主題は「自ら学び続ける生徒の育成」で、全教科で、共通テーマにもとづいて授業の工夫・改善を図っています。
 私自身は研究主任として、校内の授業研究を推進したり、「授業研究協議会」の企画・運営に携わったりさせていただいており、研究主任の仕事にやりがいと責任を感じています。英語科はもとより、生徒たちにとって、実社会や実生活で生かせる学び方の習得につながる各教科の授業研究を、学校を挙げて進めていきたいと思っています。

岡崎市の全中学校で取り組む「GCT (Global Communication Time)」

 本校の英語科授業は、教科書を利用し、習得に重点を置いた授業と、教科書を離れて、活用の充実を図る「GCT (Global Communication Time)」の両輪で展開しています。GCTは、岡崎市の全中学校の英語科授業で年間20時間行われるオールイングリッシュの活動です。生徒が自分のもっている英語力を駆使して課題の達成に向けて取り組むことを目的とした活動で、教科書で扱う文構造や表現にとらわれず、方略的言語能力を伸ばすことをねらいとしています。
 教科書を利用した授業でも、GCTを念頭に置いた授業づくりに取り組んでいます。日々の授業でもオールイングリッシュを心がけ、教科書の題材内容を生かした言語活動を工夫したり、GCTの活動形態を取り入れたりしています。
 生徒たちはGCTの時間を楽しみにしています。自分のもっている英語を使って、自分の考えを伝え合う経験を積み重ねていますが、学んだ英語を実際に試す場があるというのは大きいです。

竜海中学校が新たに挑戦する「OIC(Online Interactive Class)」

 昨年度、オーストラリア・メルボルン市の中学校と、リアルタイムでオンライン交流授業を行う機会がありました。生徒たちは、Microsoft Teamsを利用して、少人数グループで直接交流を行いました。同い年の海外の中学生と交流できるとあって、とても楽しそうな様子で交流に取り組み、「相手のことをもっと知りたい!」という意欲が高まっている様子や、「自分の英語が通じた!」と喜ぶ姿を実際に見ることができました。その時は、アニメやマンガ、芸能人など、日常的な話題を取り上げて交流活動に取り組んだことも、魅力の実感につながったのではないかと思っています。
 リアルタイム交流授業は「OIC(Online Interactive Class)」と名付けて、今年度も継続、拡充しているところです。今年度、2年生の交流活動では、自己紹介に加えて、教科書の題材内容をもとに、課題解決的なコミュニケーション活動にも挑戦しています。相手校と相談しながら、今後は全校にも広げていきたいですね。これからも英語を実際に使う機会を創出し、一人でも多くの生徒に意欲をもち、自信をつけてもらいたいと考えています。

多様性に目を向ける手段として、英語が役立つことを感じてほしい

 「英語を学ぶことは、異文化を学ぶこと」という実感をもてるようになることが、生徒たちにとって大切なことだと思っています。最近では、生徒自身からも、多様性という言葉を聞くようになりました。異文化や社会の多様性に目を向ける手段として、英語が役に立つことを実感してほしいですね。そして、自ら進んで英語を使おうとする意欲と、間違いを恐れずに英語を使い、自分の考えや気持ちを伝えることに自信を付けてほしいです。そのために、日頃の教科書を活用した授業やGCT、OIC等を通して、生徒に英語力を伸ばしていってほしいと思っています。

竜海中校訓_01

※引き続き、竜海中学校のオリジナルノートや英検IBAの効果的活用について、次週30日(木)に公開予定です。

>先生の思いをつなぐ「リレーメッセージ」一覧はこちら

この記事をシェアする

関連する記事