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中・高 Week 10-2: Milk Chocolate Day  ミルクチョコレートの日(後)

今回は7月28日がアメリカの「ミルクチョコレートの日」であることに因んでチョコレートをめぐっての展開を紹介しています。実は、「食べ物」についても大いにグローバル化が進んでいるので、チョコレートについて話すだけでも世界の国々や人々について話すことになります。今回も、そのような「内容」を「英語」で運んでいきます。


【展開例】 太字部分の質問は、ペアでお互いに質問させます。

T: What are cocoa beans made into? Only chocolates?

- What are cocoa beans made into?

T: S1, What do you think cocoa beans are made into?
S1: They are made into chocolates and cocoa, right?
T: Yes, cocoa beans are made into chocolates and cocoa, cocoa powder. Cocoa beans are also called cacao beans. It is confusing, isn’t it? Also hot cocoa is called hot chocolate.

What are cocoa beans made into? という質問は極めてシンプルな上に、誰もが答えを知っているものですが、ここでは、前回の展開でbe made fromを使ったのに合わせて、be made intoを使わせたかったので、あえてペアで質問させてみました。このように、学んだ表現を実際のコミュニケーションで使うことは、その表現を含む文法問題に答えることよりはるかに「定着」を促します。表現や語彙、文法など、コミュニケーションを目的に学ぶことは、コミュニケーションから学ぶべきです。

T: Now, when do you crave for chocolates? “Crave” means to have a strong desire to have something.

-- When do you crave for chocolates?

T: S2, when do you crave for chocolates?
S2: I love chocolates, so I crave for them every time.
T: How about your partner? When does she crave for chocolates?
S2: She craves for chocolates when she is tired.
T: S3, when do you crave for chocolates?
S3: When I’m sleepy. At night, I drink hot chocolate before I study.
T: Cocoa contains caffeine, so chocolates make you feel awake.

craveという動詞は聞きなれないものかもしれません。日本語の「欲しくなる」に最も近い言葉としてこの動詞を使うことを選択しました。コンテクストが明確なので、生徒は意味を推測できると思いますが、念のため意味を説明しています。以前にも書きましたが、生徒が英語でのコミュニケーションのなかで未習の単語や表現の意味を学ぶような機会を演出することもまた大切です。その際、コミュニケーションの妨げにならないよう、負荷をコントロールすべきであることは言うまでもありません。

ここでは、「内容」としては、カカオ豆にカフェインが含まれていることからチョコレートに眠気覚ましの効果があること、「英語」としては、contain という動詞やmake you feel awake などの表現を学んでいます。

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We have learned that the largest producer of cocoa is Ivory Coast. Now, what country is the largest consumer of cocoa? What country is the biggest lover of chocolates?

- What country do you think the largest consumer of chocolates is?

T: S4, what country do you think the largest consumer of cocoa is?
S4: Belgium?
T: Ah, Belgium is famous for Godiva chocolate, but Belgium is not the largest consumer. What country does your partner think the largest consumer of chocolates is?
S4: He says the U.K.
T: Ah, Kit Kat chocolate was born in the U.K, but the largest consumer is not the U.K. The largest consumer of chocolates is Switzerland. People in Switzerland are big lovers of chocolates. In Switzerland, averagely a person consumes about 8.8 kg of chocolates a year. In Japan people averagely consume about 1.2 kg of chocolates a year. Do you know what company produces Kit Kat? Nestlé. Nestlé is one of the biggest food producing companies in the world and it is a company in Switzerland.

前回 the largest producerという表現を使って最大の生産国について話したので、今回は the largest consumer という表現を使って最も多くチョコレートを消費する、つまり食べる国についてやりとりをします。

日本人もチョコ好きな感じがしますが、上には上がいるものですね。スイスの人は日本人の7倍以上もチョコを食べるようです。国内のどのお店にも必ずと言って良いほどおいてあるKit Katもイギリス生まれではありますが、スイスのグローバル企業であるNestléの商品です。Nestléの名前は日本でもよく目にしますね。こうした「内容」を扱うことが生徒がグローバル化について理解を深める一助になればと思います。

「英語」について言えば、あまり負荷のかかる部分はありません。consume、averagelyといった単語ぐらいでしょうか。強いて言えば教師が伝える「量」の多さは多少負荷になっているかもしれません。しかしながら、「むずかしくない」ことを「長く」あるいは「多く」やることは、言葉を学ぶ場では大いに重要です。

今回はMilk Chocolate Dayをトピックとした展開例をご紹介しました。これを例として、自分のクラスでの展開例を考えてみてください。

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