英検を通して仲間と切磋琢磨し、受験の武器にする
株式会社 ホットライン
代表取締役
北村 昌弘 氏
上津台教室 副教室長(英検担当)
安本 千咲 氏
学習に打ち込める環境を整え、
生徒が自ら学ぶ力を育てる
兵庫県三田市にて、進学塾「特進館学院」を運営しています。1990年の創業以来、地域に根ざした教育に努め、現在は中学生を中心に小学生から高校生まで約500名が学んでいます。私たちのモットーは、「フツーの成績からトップ高合格へ」。ここには、志があれば学力は伸ばせる、そのシステムを提供するのが我々であるという自負を込めています。具体的には、中学校の成績が「3」くらいの生徒が地域のトップ高や2番手高に合格できるような指導を目指してきました。生徒が学力を身につけるためには、わかりやすい授業をするのはもちろんのことながら、講師から生徒に一方的に教えているだけでは不十分です。勉強は、押し付けてやらせるものではありません。何よりも大事なのは、生徒が自主的に学ぶこと。自ら学ぶ力を育てるために、特進館学院では自主学習ができるような仕掛けや工夫をいたるところに散りばめています。
それを象徴するのが、アミューズメントの要素をふんだんに盛り込んだ教室です。メインの教室である三田教室は、学習塾としては西日本最大級の広さ(約400坪)を誇り、フリースペースや個別ブースなど勉強に打ち込める学習空間を中心に、質問コーナー、面談ルーム、カフェテリア、図書コーナー、TOYコーナーなどを完備しています。環境を変えることで気分をリフレッシュしながら、1日中飽きることなく勉強ができる空間になっています。
英語が好きになる仕掛け、
授業が楽しみになる仕掛けを盛り込む
英語学習においても、自主的に英語を学ぼうとする姿勢が何よりも大事だと考えています。そのためには、英語に興味をもち、英語を好きになることが大切です。さらに言うと、塾を好きになり、先生を好きになることが不可欠です。そのための学習環境づくりについては先に述べたとおりですが、授業でも英語が好きになる仕掛け、次の授業が楽しみになる仕掛けを盛り込んでいます。
例えば、小学5・6年生の英語の授業は、英単語などのミニゲームからスタートします。ゲームで勝つとポイントがもらえて、このポイントを貯めると景品と交換できるシステムになっています。生徒たちはポイントを稼ごうと一生懸命になり、毎回、大いに盛り上がります。場が温まったところで文法など授業の本編に入ると、ノートやテキストを開くのも驚くほどスムーズになります。
一方、中学生になると、いわゆる“勉強”の要素がどうしても強くなります。特に昨今は、学校の授業で文法事項について詳しく解説しないこともあり、塾での指導はどうしても文法中心にならざるを得ません。ここで英語に苦手意識を感じたり、英語が嫌いになってしまったりすると、その後も苦労してしまいます。そこで授業では、最初から本題に入るのではなく、生徒にとって身近な話題からその日の学習内容につなげていけるよう、導入部分の構成にはかなり工夫しています。繰り返しになりますが、生徒が楽しいと思える授業をすることが、英語を学ぶ意欲をかき立てるうえでは重要なのです。
英検は、仲間と英語力を高め合えるツール。
入試における利点からも、英検受験を推奨する
英検については、昨今、高校入試や大学入試において、英検を重視する学校が圧倒的に増えていること、そしてその傾向が今後さらに強まる可能性が高いことが、何よりも注目すべき点であると考えています。兵庫県においても、私立高校の入試では英検3級以上を取得していると加点の対象になるところが増えています。英検3級は中学卒業レベルですから、生徒や保護者には、「周りの受験生と差をつけたいのであれば、準2級、さらには2級まで挑戦してほしい」と呼びかけています。また、公立高校の入試においても英検を重視する動きが見られ、来春の推薦入試では、一部の学校で英検の取得級に応じて加点されると発表されています。
英検対策については、春期・夏期・冬期の年3回、週1回の一斉指導型の対策講座を開講しています。保護者や生徒からは「自宅ではなかなか自主的に勉強しないので、講座として学習機会を設けてもらえるのはありがたい」「英作文の添削をしてくれるのが良い」といった声が寄せられています。また、2次試験対策の面接練習を講師と生徒が1対1の対面式で行っているのが当塾の特徴です。アプリで音声を聞いて練習するのが主流のなか、「とてもありがたい」「面接対策として効果が高い」という声が多数届いています。生徒たちを見ていても、英検何級に合格した、何級を目指しているといった会話を通して、良い意味で競争心を刺激し合っている様子が伝わってきます。英検は英語学習の指標となるものであると同時に、周りと一緒になって英語力を高め合えるツールでもあると感じています。
生徒・保護者への呼びかけや英検対策講座の実施により、英検受験者は年々増えています。準会場実施を年2回から年3回に増やしたこと、年度初めに全員を対象に英検プレテストを実施したことなどから、2024年度は英検の受験者数が大きく増えました。プレテストについては、自分の現時点での英語力を把握することで学習のモチベーションにしてほしいと考えていましたが、結果的に英検受験への関心喚起にもつながりました。また、一般受験者(特進館学院の塾生ではない受験者)も準会場受験ができることを大々的にアピールしたことも、受験者増につながった要因だと考えています。英検受験がきっかけで入塾につながるケースもあるので、今後も一般受験生を広く受け入れ、アピールもしていきたいと思います。
プラチナパートナーシップの提携は、
塾のブランディング戦略の一つとしても有効
少子化が進むなか塾の生き残り競争は激化しており、他塾との差別化が不可欠になっています。そうしたなかで、うちは英検プラチナパートナー塾として英検取得に力を入れている塾なのだ、英検協会と提携して生徒の英語力向上に努めている塾なのだと生徒や保護者にアピールできることは、集客の観点でも大きなメリットになります。本制度は、塾にとってブランディング戦略の一つという点でも非常に意味のあることだと考えています。
今後に向けては、小学生を対象にした英検対策にも力を入れていきたいと考えています。小学生のうちから、さらには就学前から、英語に触れさせたいという保護者のニーズは年々高まっており、小学生の英検受験者も増えています。これまでの小学生(高学年)の英語の授業は、学校の授業についていけるよう英語に慣れ親しむことを目的としてきましたが、来年度以降は、英検の問題への対応力をつけることも視野に入れて、「学校の授業への備え+英検対策」のハイブリッド型のカリキュラムを組む予定です。
昨今はAIの技術が進展し、翻訳の精度もかなり上がってきました。用を済ますだけであればAI翻訳で事足りるかもしれませんが、心と心を通じ合わせる真の意味でのコミュニケーションをとるうえでは、やはり人と人が自分の言葉で思いを交わし合うことが不可欠です。言いたいことが伝わればそれでいいわけではないという前提に立ち、今後も子どもたちに英語を学ぶ意味、そして楽しさを、伝えていきたいと思います。
株式会社 ホットライン
高校1年生 H・Tさん
準2級を勉強していく中で単語を覚えることが難しく、本番直前まで不安な気持ちでいっぱいでしたが、分かる単語と話の内容を組み合わせることで、単語に対する不安を乗り越えることができました。
文法に関しては特進館の『英検対策講座』を受けて対策していました。自分と異なる学年の人たちと一緒に受けることでモチベーションを高められました。先生がスライドを用いて文法の要点などを解説してくれるため、とても分かりやすいです。またライティングの対策も、自分たちが書いてきた英文を添削してくれて、書き方のコツなども学ぶことができました。
私は英語を利用して世界の人々のあらゆる考え方を知り、自分の考え方の幅を広げていきたいです。
そのために、これからも英語を学ぶ意欲を持って勉強していきたいです。