英語情報Webとは メルマガ登録
お問い合わせ 個人情報の取り扱い
お知らせ

お知らせ

2025.03.19 教育情報 学習塾・英会話教室での英検活用

「本気でやる子を育てる」教育理念で、高い合格実績を実現!

株式会社 早稲田アカデミー
高校受験部 部長
望月 悟史 氏

塾での学習を通して身につけてほしい力

 早稲田アカデミーは、首都圏を中心に、中学受験、高校受験、大学受験対象の進学塾として教室を展開しています。特に高校受験部門では、早慶附属高合格者は25年連続全国No.1、開成高校合格者は18年連続全国No.1など、難関私国立高校を中心に合格実績を出してきました。また、各エリアの難関公立高校を目指す生徒への指導にも力を入れており、都立日比谷高校の合格者数もNo.1となっています。さらに、近年は中学受験部門での実績も伸びており、御三家中や早慶附属中など、難関中学を中心に多くの合格者を輩出しています。

 通常の中学受験や高校受験の集団指導とは別に、個別指導や英語教育専門校も展開しています。なかでも英語の指導については、専門校舎を4校設けて、本物の英語力の養成を目指したハイレベルな英語指導を行っています。入会から2年間で英検2級取得を目指す無学年制のカリキュラムで、講師がオールイングリッシュで指導に当たっています。

 合格実績等もさることながら、私たちが創業以来、大切にしてきたのが、「本気でやる子を育てる」という教育理念です。志望校合格という目標に向かって真剣に勉強することを通して、何事にも本気で取り組む姿勢を身につけてほしいと考えています。当社は2025年に創業50周年を迎えます。経営方針がぶれることなくここまで来られたのは、この教育理念を貫いてきたから。努力する過程を通して得られるものが、子どもたちが豊かな人生を育む素地になっていると確信しています。

外国人講師によるマンツーマンのオンライン英語を家庭学習に

 高校受験コースは小学5年生からスタートし、高校受験に向けたカリキュラムで先取り学習を進めています。英語の目標到達レベルは、入塾から1年後に英検4級、2年後に英検3級で、カリキュラムも英検の内容やレベルに沿ったものとなっています。小学6年生から入塾した生徒でも中学入学時には英検4級レベルに到達でき、これは中学進学後に大きなアドバンテージとなります。

 英語の指導においては、高校受験を念頭に置きつつ、特に小学生のうちは、「聞く」・「話す」機会を積極的に取り入れて、英語4技能をバランスよく伸ばすことを大事にしています。その取り組みの一つが、2019年から導入した外国人講師によるオンライン英語です。高校受験コースの小学5年生から中学2年生を対象にしたマンツーマンの指導で、必修の家庭学習コンテンツとして提供しています。コミュニケーション中心の、いわゆる「オンライン英会話」とは異なり、授業で扱う単元や教材に準拠したコンテンツを用意し、学んだ文法や単語をアウトプットする機会として位置づけています。

 中学3年生については、志望校に応じた受験対策がメインになります。都立高校の入試では英語のスピーキングテストがあるため、都立高校を目指す生徒向けには対策講座を開講しています。先述のオンライン英語は、東京都のスピーキングテスト対策として始めたものではありませんが、中学2年生までに積み重ねたアウトプットの力が結果としてスピーキングテストでも活きており、生徒の多くがハイスコアを取得しています。

小学生にとっては、英検が先取り学習の成果の指標になる

 先述のように、高校受験コースの小学生については、英検5・4・3級に沿った先取りカリキュラムとなっており、英語力がどのくらい身についたかを測る機会として、英検の受験を推奨しています。一般的に「英検3級=中学卒業程度」という認識があるため、生徒にとっても保護者にとっても、どこまで先取り学習ができているかの指標になっています。英検の準会場実施をしていることもあり、毎回、多くの小学生が英検に挑戦しています。

 プラチナパートナーシップの締結を機に、2024年度には初めて、高校受験コースの小学5・6年生を対象に「英検プレテスト」を実施しました。合否がなくプレッシャーを感じずに受けられるので、「合格できないかもしれない」という不安から英検受験を尻込みしてしまう子の後押しになるのではないかと期待しています。一方で、たとえレベルチェックのテストであっても、受けっぱなしになってしまうと意味がないので、今後の設計については検討中です。

 私たちは難関校の受験対策をメインにした進学塾ということもあり、これまでは、いわゆる「受験英語」の指導に徹してきました。高校受験における英語の入試問題は、以前に比べれば4技能型へと変化が見られるものの、やはり基本となるのは「読み」・「書き」です。英検をはじめとした4技能型の英語と受験英語との間には、もちろんベースとなる英語力は共通しつつも、差異があります。プラチナパートナー塾に認定されたこともあり、今後はこの共通部分を掘り下げて汎用的な英語力を養成しつつ、英検を活用しながら生徒の英語学習意欲の向上やチャレンジ精神の育成にも力を入れていきたいと考えています。

「知っている」を「書ける・使える・得点できる」英語力へと昇華させる

 昨今は、小学校で英語が必修化され、中学校の英語教育にも変化が見られ、子どもたちが英語に触れる量は格段に増えています。ネイティブスピーカーの英語を耳にする機会も多くなり、子どもたちの英語の発音は圧倒的に良くなっていますし、見て・聞いてわかる英語のレベルも上がっています。また、英語でコミュニケーションをとることへの心理的なハードルも、私たちの世代より遥かに下がっていると感じます。そういう意味では、かつての英語が話せない日本人像とは異なり、躊躇なく英語が使える人が増える土壌が育っていることへの期待感はあります。

 一方で、今の子どもたちを見ていると、「知っている」と「習得している」とは別物であることに、あらためて気づかされます。知っていても書けない単語がとても多く、単語テストで思ったような点数が取れないのです。「知っている=覚えている」つもりになったままどんどん学習が進んでしまうと、覚えるべき語彙が増え、読み書きのウエイトが高い高校入試では苦戦してしまいます。「知っている」から「使える」「テストで点が取れる」にレベルアップするためには、まずは書けるようになること、そして、知識を体系的に整理し、応用・活用できるようにすることが不可欠です。私たち塾においても、こうした視点で指導する必要があると感じています。

 今後は、英語教育の変化や、それに伴う子どもたちの変化を機敏に感じ取り、適切に対処していくことが課題となるでしょう。プラチナパートナーシップの締結により可能になった英検協会や他のプラチナパートナー塾とのアライアンスを強化し、情報を交換・共有しつつ、より良い英語教育の推進に尽力していきたいと考えています。

記事一覧に戻る
page top

Eiken Teachers’ Club

お悩み解決のヒントが見つかる!
オンラインコミュニティ

コミュニティページはこちら

メールマガジン

先生方の授業づくりに役立つ
情報を
発信していきます

メルマガ登録はこちら