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2025.06.03 教育情報 学習塾・英会話教室での英検活用

英検を短期目標に学習を重ね、入試にも活かす

株式会社 仙台進学プラザ
仙台個別指導学院 統括責任者
吉田 国保 氏

創業時からの「めんどうみ主義」で生徒を手厚く指導

 私たち進学プラザグループは、宮城、山形、福島を中心に、茨城、千葉、埼玉、北海道、東京にて320校舎を展開しており、生徒数は約2万4千名を数えます。「仙台進学プラザ」「進学プラザ」「仙台個別指導学院」を軸に、難関高校合格を目指す選抜制集団指導「TOPPA館」、論理的思考力を鍛える「パズル道場」なども展開しています。

 当グループは2025年で創業40周年を迎えます。創業当初より変わらず「めんどうみ主義」を教育理念に掲げてきました。「めんどうみ主義」というのは、どのような学力層であっても預かった生徒は熱心に指導し、しっかりと成績を上げるということ。幼児から大学受験生まで幅広い年齢層・学力層の生徒を預かり、それぞれの希望のスタイルに合った教育サービスを提供しています。なかでも個別指導については、宮城県内では他塾に先駆けて導入しました。集団指導では叶わない生徒一人ひとりに最適なカリキュラムで指導を行い、現在も多くの生徒が個別指導スタイルで学んでいます。

内申書での評価を見据え、中学生には英検準2級取得を推奨

 英語教育については、20年以上前から小学生向けの英語コースを設定し、話す・聞くを中心に早期から楽しく英語に触れられる環境を提供してきました。現在は学童型の英語教室「Kids Duo」や英語4技能学習教室「Lepton」を展開し、幼児〜小学校低学年の生徒を中心に多くの生徒が通っています。

 中学生・高校生の英語については、高校・大学受験に向けた指導が中心になります。宮城県の公立高校の入試では内申書の得点が重視されるため、定期テスト対策が重要になります。また、内申書対策として、英検の取得も推奨しています。具体的な加点対象として公表されているわけではないのですが、生徒の合否結果から分析すると、少なくとも英検準2級以上を取得していると、内申書の評価において有利にはたらくようです。試験本番においても英語は合否に関わる重要な科目ですので、出題の約8割を占めるリーディングとライティングを中心に、指導には力を入れています。

英検を活用し、スモールステップを踏みながら英語力を伸ばす

 英検については、先述のように高校入試で有利になることもあり、中学生については「中学卒業までに英検準2級取得」を目標に掲げて受験を推奨しています。実際、生徒の多くが中学卒業までに英検3級までは取得し、英検準2級に挑戦する生徒も増えてきました。また、大学入試においては英検をはじめとした英語検定試験の活用が進んでいます。特に学校推薦型・総合型選抜では加点要素として明記されているケースもあるので、出願に間に合うよう、高校生の生徒には早期から「まずは英検2級合格。最終的には、英検準1級取得」と伝えています。

 英検には英語学習の目標や指標にしやすいというメリットがあり、5級、4級、3級…とスモールステップを踏みながら学力を測り、伸ばしていく手段としても活用しています。中学1・2年生にとっては、高校入試は少し先の話です。英検合格という短期目標を掲げ、そこに向かって熱心に取り組むことで、気持ちを切らすことなく着実に英語力を身につけていけると考えています。

 英検は普段の英語学習により「どこまで到達できたか」を測る機会であり、さらに高い目標に向かって学習を続けるためのステップなので、合格だけを目標にした指導はしていません。一方、受けるからには万全に対策をして臨み、合格を掴みとって自信をつけてほしいもの。個別指導では生徒の要望に応じて英検対策を行ない、集団指導ではオプションで受講できる英検対策講座を設けています。対策では、普段の授業では手薄になりがちなリスニングや二次の面接練習なども取り入れて、目標級に応じた指導を行っています。

2025年度より英検プレテストを実施し、受験者増を目指す

 このたび英検協会とプラチナパートナーシップを締結したことを機に、今年度からは「英検プレテスト」を大規模実施する予定です。本番の一発勝負ではなく、模擬試験のように練習としてテストを受けられることは、挑戦する生徒にとって大変心強いと思います。英検受験に対する心理的ハードルも低くなるのではないでしょうか。また、自分の英語力に合った受験級を知るためにもプレテストは有効です。生徒からも保護者からも「(英検の)何級を受けたらいいですか?」という質問をよくされるので、プレテストの結果がその指標になることを期待しています。今年度については7月に実施予定で、塾生にはできるだけ受験してもらう方向で考えています。

 実は宮城県は英検の取得率が低く、全国平均以下、東北地方では最下位です。さまざまな要因があるのだとは思いますが、上位級はもとより英検3級さえ取得していない子が多いというのは、今後、改善すべき課題だと感じています。一方、保護者との面談からは、英検取得へのニーズの高さが感じられます。まずは進学プラザグループに通う生徒から英検取得者を増やし、その裾野を広げていきたいと考えています。そして、共に英語教育に携わる仲間を増やし、宮城の、東北の、そして日本の、英語教育の振興に努めていきたいと考えています。

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