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2021.02.20 授業のヒント 音あそびをしよう!

《小学校英語》「音あそび」をしよう! ー STEP 2「おわりの部分が同じ語を探そう!」

◆ STEP 2: 複数語の中から「おわりの部分の響きが同じ語」を認識できるようになる

STEP 1のように「2つの語を聞いて、それらのおわりの部分の響きが同じかどうかを判断」する、つまり「語のおわりの部分の響きが同じか、違うかを識別」できるようになったら、今度はより多くの語の中から「同じおわりの部分の響き」をもつ語を取り出す活動に移りましょう。これができるためには、「おわりの部分の響き」を耳に残しておく(保持しておく)必要があります。音を保持できることで、次第に今度は自分の力で、聞いた語の「おわりの部分の響き」だけを取り出して言える(「産出」できる)ようになります。

◆指導のヒント:「押韻」とは

STEP 2では、4つの語について、それらのうち「おわりの部分の響き」が同じものを認識する活動を行います。脚韻が認識できるようになったら、続いて指導者の発音を手掛かりにして、共通する「おわりの部分の響き」を言ってみます(「産出」)。最終的には、子ども自身が絵カードを見て、「おわりの部分の響き」だけを取り出して発音できるようになることを目指します。
一般に、語のある部分の音が同じか違うかを聞いて判断(認識)するよりも、実際に自分でその部分の音を言う(産出)方が負荷が高いとされています。最初から「同じ部分の響き」を子どもたちに言わせようとするのではなく、音の違いを十分に「聞いて認識」できるようになってから、同じ音、あるいは違う音を実際に発音させていくようにしましょう。

◆所要時間:導入活動のみ 15分 / Worksheet 2-1:10~15分、2-2:10~15分

STEP 1 と同様に、「基本語シート」を用いて、指導者が発音したものを指でタッチして繰り返す活動を行います。「イラストを見て、それが表すものを英語で言える」ことを目指しましょう。外来語として子どもに親しみのある語もありますので、英語と日本語の発音の違いに気づくように区別して発音を聞かせるとよさそうです。

 

《上の「基本語シート」はこちら からダウンロードできます》
*log, drop のイラストは複数のイメージとなっていますが、1つだけを囲んで発音を聞かせるなど単数で親しみます。

実は STEP 1 よりも、少しだけイラストが増えています。続くワークシートの活動では、必ずしも「子どもが自分でイラストが表す語の発音を言える」ことは必須ではなく、イラストを表す語を指導者が発音するのを聞いて答えても構いません。「基本語シート」を使った活動は、ワークシートに現れるイラストに慣れておくためのウォーミングアップを行います。

◆活動のめあて

① より多くの語の発音を聞いて、その中から「おわりの部分の響きが同じ音」を選ぶことができる。
② 複数の語に共通する「おわりの部分の響き」(脚韻)を取り出して言うことができる。

◆The Flow of Instruction 指導手順

《1~4 は STEP 1 と同様》
1. 上の「基本語シート」のイラストを1つ1つ指しながら、”What’s this?” と尋ね、それぞれの絵が表す語の発音を確認する。

2.任意の2つのイラストを指し、「おわりの部分の響きが同じかな?」(“Do they sound the same at the end? YES or NO?”)と尋ねる。
★指示どおり「YES」もしくは「NO」を答えさせてもよいが、「YESなら右手、NOなら左手」、「YESなら指1本、NOなら指2本」など動きで答える方法もあります。
★最初は「おわりの部分の響きが同じ」ということが分かりにくいので、「dog / log」、「fox / box」など韻を踏む語のペアを何度も聞かせて理解を促します。

3.答え合わせとして、「おわりの部分」の発音を強調しながらペアの語を発音して聞かせ、続いて子どもたちにも発音させてみる。その後、再度、“Are they the same? / Do they sound the same?” と尋ね、正答を導く。
★ここで子どもたちが納得するように明確に「おわりの部分」の発音を聞かせることが大切です。認識が難しそうな子どもがいる場合には、「はじめの部分」と「おわりの部分」を区切って発音して聞かせるのも効果的です。

4.【発展】 1つのイラストを指し、「これと『おわりの部分の響き』が同じ語が他にもあるかな?」と尋ねて探させる。

5.Worksheet 2-1 を配付して、各自で取り組ませる。
★子どもたちがイラストが表す語に十分慣れ親しんでいない様子が見受けられた場合は、指導者が一緒にワークシートを見ながら、それぞれのイラストが表す語を発音して聞かせる。子どもは聞いた発音を頼りに解答する。
★答え合わせの時には、韻を踏んでいるペアについて、共通する「おわりの部分の響き」を取り出し、指導者と子どもたちと一緒に発音する。

6. 同様に Worksheet 2-2 も行う。ここでは4つの語のうち、「おわりの音の響きが同じ」語が2つ以上あるものがあるが、そのことを最初に明確に伝えてから始めてもよい。もちろん、事前には説明せず、子どもに自ら気づかせることもできる。

7.【発展】 子どもたちにペア、またはグループで、「おわりが同じ音」の語を他に思いつくか、考えさせる。


《Worksheet 2.1は
こちら からダウンロードできます》


《Worksheet 2.2は
こちら からダウンロードできます》

◆ Answers for the worksheets

■Worksheet 1-1 (イラスト左から/答えに下線)
1. car, boot, corn, star
2. hit, tip, cap, hip
3. drop, truck, stop, fox
4. pen, can, gas, fan
5. cup, hat, ham, cat
6. dish, zip, fish, box
7. clip, clock, map, clap
8. bus, box, six, fox
9. eight, game, gum, gate
10. train, snake, tape, cake

■Worksheet 1-2 (イラスト左から/答えに下線)
1. log, bag, dog, ham
2. fan, cat, can, van  〈3つ〉
3. star, cap, fox, map
4. bat, cake, cat, hat  〈3つ〉
5. hit, lip, big, zip
6. ten, tape, pen, train
7. soap, spoon, boot, moon
8. nest, eight, desk, vest
9. zip, stop, clip, lip  〈3つ〉
10. book, cap, map, hook

 

イラスト協力: 愛知県立大学 外国語学部 4年 濱口 果奈 さん

 

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