すべては生徒のために。英検対策で、生徒の夢を叶える手助けを
馬渕教育グループ(株式会社ウィルウェイ)
上席執行役員
相良 秀一 氏
すべては生徒のために
「塾は、子どもたちが夢を叶える場所」。そんな思いから、1989年に最初の校舎である馬渕教室成田校(大阪府寝屋川市)を開校しました。以来、「すべては生徒のために」というモットーは名実ともに社内に浸透しており、判断を迫られる場面において「どちらが生徒のためになるのか」という軸がブレることは決してありません。生徒のためになることをやれば、利益は後からついてくる。当社の社長はそんな考えの持ち主で、ときにはコスト度外視の判断を下すこともあります。英検対策講座を立ち上げた際も、受講料を有料にするか無料にするかという議論において、「どちらが利益が上がるか」ではなく、「どちらが不合格になって涙する生徒を減らせるか」という観点から、「(馬渕教室生は)無料」という判断を下しました。そして、そんな社長の熱い想いに賛同し、生徒のためにもっとすごい先生になろう、もっとすごい授業をしようという情熱と向上心をもった教師たちが、当社を支えています。
馬渕教室の高校受験コースには、小学2年生から中学3年生までが在籍しています。英語はコミュニケーション重視の英会話ではなく、高校受験に対応できる英語力の習得を目的とした内容になります。2021年度に中学校の学習指導要領が改訂され、英語の学習内容の難度が一気に上がりました。これに対応するため、小学生のうちに800語を覚えることを目標に小学4年生から英語の指導をスタートし、中学生になると本格的に英語4技能5領域を指導しています。徹底した反復学習で知識を定着させると同時に、1・2年次から問題演習に取り組み、高校受験に向けてアウトプットする力も磨いていきます。
分析力と過去のデータを活かし、合格からの逆算でロードマップを描く
2017年度から、大阪府の公立高校の入試で、英語の外部検定試験の活用が始まりました。時を同じくして、馬渕教室内に英検対策講座を開設しました。TOEFL(R)なども入試で活用できる対象ですが、やはり生徒にも保護者世代にも馴染みがあるのは英検です。そこで、生徒の夢を叶える一助として、英検対策に特化した講座を開設しました。現在では、大阪府の英語C問題(もっとも難易度の高い問題)を受験する生徒だけでなく、多くの生徒たちが英検対策講座を受講しています。
英検対策の基本は、合格からの逆算です。馬渕教室の強みである問題の分析力と過去の生徒(英検受験者)のデータから、いつ、何を、どのように勉強すれば合格にたどり着けるかというロードマップが確立しています。カリキュラムや馬渕オリジナルの教材は全校舎で統一されており、どこの教室でどの教師に教わっても合格できるシステムが整っています。中学3年生にとって、高校卒業程度の英検2級に合格するのは容易なことではありません。残念ながら不合格者も出ます。私たちが最も大事にしているのが、1次試験に不合格だった生徒へのケアです。悔しい想いをした生徒に、「今回の結果が不合格であっても、重ねた努力の分だけ力がついている」ことを知って、胸を張ってもらいたいのです。そして、次の受験に向けて前向きに取り組めるよう、先輩たちは何回挑戦して何度目に合格した、(次の受験までに)間を空けないほうが合格率が上がった…などの過去データに基づいて激励することを大切にしています。
英検に強い馬渕。その秘訣は「ピア効果」にあり!
英検対策講座の内容は、どこの塾も大きくは変わらないかもそれません。それでも私たちが「馬渕教室は英検に強い」と断言できるのは、圧倒的な結果を出しているからです。実際、2023年度には、英検2級以上に2,769名(前年比119%)が合格しました。ではなぜ、結果が出るのか。それは、間違いなく“ピア効果”、つまり、高い意識をもった生徒たちが馬渕教室に集い、生徒同士で刺激を与え合い、切磋琢磨する、そんな環境があるからです。英検対策講座に限りませんが、馬渕教室の学習環境は子どもたち自身がつくります。私たちの役目は、箱を用意して、ちょっと背中を押してあげるだけ。もちろん、質の高い授業を行い、生徒が勉強に集中できる状態にあるかをよく観察し、その時々に応じて適切に声をかけ、常に家庭とも連携する…というのは大前提ですが、生徒が勉強するようになるのは、周りに意識の高い生徒たちがいるから。特に中学生までは、「仲間と一緒に、みんなで同じ目標に向かって頑張る」というのが非常に効果的です。実際、英検対策講座は自宅受講コース(2級のみ)もありますが、対面かつ集団で受講している生徒の方が圧倒的に合格率が高くなります。みんなで伸びていく、そういった環境があることが、私たち馬渕教室の何よりの強みなのです。
私たちは学校ではなく塾ですから、生徒が夢を叶える、志望校に合格する、そのサポートをするのが責務です。同時に、生徒に勉強を通して成功体験を得てほしい、そして、自信をつけて次のステップを踏み出してほしいという思いも、強く抱いてきました。英検は、生徒が成功体験を得るための絶好の機会です。英検2級以上の合格者がクローズアップされがちですが、英語が苦手だった生徒が努力して英検4級に受かることも、私たちにとっては同じ喜びです。大事なのは、挑戦し続けること。英検2級合格は決してゴールではありません。生徒一人ひとりの学習段階に応じて、英検というハードルに継続的に挑戦してほしいと願っています。
英検プラチナパートナー塾として、英検のさらなる活用を進めたい
2024年度、馬渕教室では英検と「プラチナーパートナーシップ」を締結し、英検プラチナパートナー塾となりました。これにより、英検のプレテストの受験や英検合格Web講座の受講(いずれも無料)が可能になり、今後はこれらを積極的に活用していきたいと考えています。特に、英検の受験級の目安がわかる英検プレテスト(リーディング25分・リスニング20分)については生徒や保護者様の反応が大きく、自分の現時点での英語力を可視化するため、そして、目指す級との距離を測るために有効だと考えています。
2024年度からの英検の問題のリニューアルについても、ポジティブに捉えています。リニューアル後には要約問題も出題されるとのことで、一語一訳主義から脱却し、本当の意味で言語を使う力、言語を使って表現する力をこれまで以上に重視した試験になると期待しています。さらに、2025年度からの新設級「英検準2級プラス」についても、生徒の指導にあたる身としては、子どもたちが合格の喜びを味わえる機会が増えることになり、大変うれしく思っています。これまで、準2級までは合格できても、その先がなかなか…という生徒が少なくありません。新設級ができることで、生徒の励みになるのではないかと楽しみにしています。
馬渕教室 高校受験事業部コース
中学3年生 Y・Mさん
馬渕教室の授業が英検合格に役立った!
私は英語が大好きです。それは、努力を重ねた分だけ力がついていることを実感できるからです。私は小学6年生のときに馬渕教室に入室しました。入室した時から馬渕の小学英語を受講して、すぐに英検4級に合格。その後も3級、準2級と順調に合格することができました。それでも、中学2年生のときに初めて迎えた2級の試験では、これまでになく緊張しました。馬渕の英検合格Webで学んだWRITING対策、プリント学習。試験前、少し不安にはなりましたが、重ねてきた努力を思い出し、「あれだけ頑張ったんだから大丈夫」、そう自身に言い聞かせました。そして何より、一緒に勉強してくれたお父さん、応援してくれている両親の顔を想い浮かべ、リラックスして試験に臨むことができました。結果は合格。この合格で私は「努力は自身を裏切らない」ということを学びました。それと、大好きな英語がさらに大好きになったことはいうまでもありません。これからも英語の勉強を楽しく続けていきます。