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2020.09.10 授業のヒント Small Talk

中・高 Week 16-1: A Child or an Adult (前)

中高生は大人として扱われるべきでしょうか、あるいは子供として扱われるべきでしょうか。今回のこの「少し深い」チャレンジングなトピックを巡るやりとりの例を紹介します。

【展開例】 太字部分の質問は、ペアでお互いに質問させます。

T: Do your parents treat you as a child or an adult? When I was in your age, I didn’t like to be treated as
    a child.

– Are you respected by your parents?

T: S1, are you respected by your parents?
S1: I am not sure. I hope I am.
T: Is your partner respected by her parents?
S1: She says she is. They treat her as an adult.

中高生なら誰もが自分が親に尊敬されているかどうかを意識しているはずです。少しデリケートな話題でもあるので、生徒の指名は慎重にしなければなりません。またこの質問に関するやりとりは、あくまで続くやりとりの「入り口」の部分なので、深入りする必要はありません。

T: Now, I have a question. Do your parents tell you to study?

– Do your parents tell you to study?

T: S2, do your parents tell you to study?
S2: Sometimes they do.
T: They often tell you to study?
S2: No, not often.
T: Do your partner’s parents tell her to study?
S2: No, they don’t. They never tell her to study.
T: Wow, that’s great. I try not to tell you to study, but sometimes I can’t help telling it.

これは大変興味深い話題です。親によって態度が違いますし、また、生徒によって親の態度に対する反応も違います。多くの場合、親に「勉強しろ」と言われない生徒の方が勉強には積極的なようです。しかしながら、ここで教師が発言しているとおり、「勉強しろ」と言わないのは親にとっては簡単なことではありません。

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   T: O.K. Let’s go back to the first topic. Do you want to be treated as a child or an adult?

   – Do you want to be treated as a child or an adult? Why?

   T: S3, do you want to be treated as a child or as an adult?
   S3: I want to be treated as an adult.
   T: Would you tell me why?
   S3: I want to decide things on my own. I don’t need too much advice from others.
   T: Does your partner want to be treated as a child or an adult?
   S3: He wants to be treated as an adult, too. He doesn’t like to be treated as a child. He says he wants   
         freedom.

この質問に対しては多くの生徒が「大人として扱われたい」と答えるでしょう。しかしながら、はっきりと理由を言える生徒は多くはないでしょう。実際にはここで示したようには行かず、あるいは稚拙なやりとりになるかも知れませんが、それでも問題ないと思います。生徒が理由を考え、理由を英語で表現しようとすることを経験すること自体に意味があります。最初は下手で良いのです。生徒たちの「下手である権利」を尊重しましょう。大切なのは、またのチャレンジの機会を与えてやることです。

今回のような少し「深い」内容のトピックを扱う場合は、折を見て同じトピックでライティングをさせると良いと思います。そうすることで、生徒たちは辞書を引くなど自分なりに工夫して自分の考えを表現する機会を得ます。また、必要に応じて教師がそれを適切なかたちにしてやると良いフィードバックになります。

今回は、A Child or an Adult をトピックとして少し深い内容でのやりとりを紹介しました。 次回は、これらのやりとりをさらに発展させた展開を紹介します。

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