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セミナー・イベント

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2023.12.06 セミナー・イベント

#3「英検」研究助成 研究により達成したい私の想い【調査部門】

第36回「英検」研究助成の入選テーマが8月14日に発表されました。入選された方々それぞれには、自らの研究により達成したい思い、改善したい課題があります。そんな入選者の熱い想いを皆様と共有いたします。

第3回の今回は、調査部門より2名の研究テーマと想いを紹介します。

「英検」研究助成の解説動画はこちら》

第36回「英検」研究助成の入選テーマはこちら》

小出 凱渡さん(筑西市立明野中学校 教諭 筑波大学大学院在籍)
研究テーマ:日本語母語英語学習者が使用する定型表現の分析
―「話すこと (やりとり)」と「話すこと (発表)」の技能育成をめざして―

日本の学校英語教育では、外国語によるコミュニケーションを図る資質・能力の育成が求められている。さらに、外国語科では「話すこと やりとり」と「話すこと 発表」の目標が定められ、即興的に双方向で対話したり、一方向で話して伝えたりする力の育成が求められている。私は、「話すこと」の2 領域における学習者の技能を育成するためには、どのような指導が効果的であるかについて考え悩んでいたが、大学院での学びの中で、定型表現は、言語処理を軽減し、言語使用をより正確に効率的にする役割があることを知った。一方、学習者が産出する言語には定型表現があまり使用されず、定型性が低いという指摘があることから、話し言葉における学習者の定型表現使用の実態を調査することで、指導や教材作成における定型表現の扱いについて示唆を得ることができ、「話すこと」の技能育成に貢献することができると考え、本研究のテーマを調査することとした。

湯浅 麻里子さん(関西大学大学院)
研究テーマ:MTを学習ツールとするための考察
―英作文を学ぶ大学生を対象とした量的、質的調査―

機械翻訳(MT)は近年、めざましい進化を遂げた。私は、大学で英語を教える中、学生のMT使用の増加を肌で感じている。MTを積極的に活用すべきか、禁止すべきか、教育現場は混乱している。長年英語を学んでも、英作文やプレゼンの作成に苦手意識を感じる大学生は多い。

私は、ライティング活動やプレゼンにMTの使い方(方略)の指導を取り入れることで、学生が積極的に英文作成に従事し、英語で表現できることに喜びを見出す姿を見てきた。そこで、一律にMT使用を禁止するのではなく、MTを適切に使う方法を教えるべきではないかと考えた。

まずはMT使用の現状を把握し、英語の習熟度に応じたMTの適切な使い方を探るために、MT使用と個人差要因との関係を明らかにすることにした。AIの登場により、英語教授法も変わるべきではないか。AIと共存する社会を見据え、よりより教授法を模索したい。

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