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2024.01.25 教育現場より 学校での英検活用

中学卒業までに準2級合格を目標に、CSEスコアを活用し4技能を育てる

埼玉平成中学校
國分寛明先生

英語教育をはじめとする4つの教育軸で、個性と才能を伸ばす

 埼玉平成中学校は埼玉県西部地区の自然豊かなエリアにある私立中高一貫校です。 部活動がさかんなことで知られる埼玉平成高等学校の併設校として1997年に開校しました。1学年1クラスという小規模校のメリットを活かし、「英語教育・STEM教育・ 研究発表会・体験学習」の4軸で一人ひとりの個性や才能を伸ばす教育を行っています。

 STEM教育については、埼玉大学STEM教育研究センター所長である野村泰朗先生 に、プログラミングを中心とする授業を直接ご指導いただいております。研究発表会 は、プレゼンテーションの技能を中学生のときから身につけさせる目的で開催してい ます。また体験学習ではJAXA筑波宇宙センター見学などにも行っています。

オンライン国際交流や、ネイティブ教員との交流の場を積極的に設ける

 英語教育はSTEM教育と並んで力を入れている分野です。教科書はNEW TREASURE ENGLISH SERIESを使用し、中学3年間で高校1年生の内容も学習するスケジュールを組んでいます。また英語4技能を磨くためネイティブ教員との英会話授業も行っています。私は英語科教諭ですが、教頭職との兼任のため、現在は中学3年生向けの英会話授業のみを担当しています。

 授業以外にも、English Stationと名付けた昼休みにネイティブ教員1名と生徒2~ 3名で英会話ができる場を用意し、英検の二次試験対策にも活用しています。NHK英語講座の継続的な取り組みもリスニング能力を養うのに役立っていますね。スピーキング能力育成については、校内スピーチコンテストを学園祭に合わせて開催し、学校外大会に進出する生徒も出ています。

 また本校では、アメリカやオーストラリアの高校生とのオンライン国際交流にも力を入れています。「日本のアニメの歴史」や「日本料理のレシピ」などのテーマを設 け、生徒が英語で資料を作りプレゼンテーションをします。一方的なものにならないよう、プレゼンの後は、海外高校生との質疑応答も行います。オンラインならではのメリットとして、時差や北半球と南半球の季節の違いなど、日本にいては感じられないグローバルな感覚も養えるため、生徒たちにとって良い体験であると感じています。

より高い進路目標に向けた、英検級やスコア獲得をめざす

 本校では中学卒業までに英検準2級合格を目標に掲げ、英検受検を必須としています。とはいえ、入学時から急に準2級をめざすのではなく、中1で4級、中2で3級、 中3で準2級と段階的に目標を設定しています。昨年度中学3年生の準2級合格実績は30%に留まりましたが、3級については中学卒業までに90%の生徒が合格。また準1級に合格する中学生、1級に合格する高校生も出ています。

 英検についてはやはり、大学受験で級やCSEスコアが出願条件に関わってくる場合もありますので、目標に達するまで生徒は真剣に受検を繰り返します。なかには英検2級を合格していても、より高いCSEスコアを取るために再受検する生徒もいます。 本校は準会場実施をしているため、生徒の精神的な負担はかなり軽減できているかと思います。また生徒たちは、級やCSEスコアを大学受験までに可能な限り高めておきたいと、オンラインで受検できる英検S-CBTも積極的に活用している高校生もいるようです。

英検直前対策授業を実施。自宅学習にも教材を提供

 普段の授業からある程度、英検を意識した指導に取り組んでいます。生徒それぞれがタブレットを持って勉強していますので、デジタルホワイトボードアプリを積極的に活用して、教科書の内容から応用にまで発展させています。加えて、英検実施日が近くなると直前対策授業を数時間実施しています。他にも、英検の参考書と、英検対策アプリを活用しており、自宅でも日頃から取り組むよう指導しています。
 また、本校では英検CSEスコアも指導に活用しています。技能別のスコアを見ることができるので、本校の生徒の傾向としてライティングが課題であることが浮き彫りになりました。英検直前対策授業ではどうしても、文法的な問題やリーディングがメインになりますので、ライティングの指導をどのように強化していくかは、今後の最重要課題であると感じています。

4級・5級チャレンジキャンペーンで家庭の受検負担を軽減

 本校は英検だけでなく漢検や数検にも取り組んでおり、そのすべてで準会場となっています。そのため学内のコンセンサスについても、各検定の成果が学校募集における良いPR要素となるというところで、教科を超えた協力体制ができています。

 英検については5級から2級まで準会場実施していますので、リスニング試験の開催時間をずらし、全級が同じ時間に試験が終わる体制にしています。これにより、先に終わった生徒の声がリスニングを阻害することのない環境を整えています。

 また本校では、準会場限定の4級・5級チャレンジキャンペーンも活用しています。 本校では4級・5級には半数以上の生徒が1回目の受検で合格するものの、苦戦する生徒は数回受検する場合があります。このキャンペーンは、金銭的にも心理的にも負担を下げるうえでありがたいと感じています。
 今後の展望としては、やはりライティング指導の強化でしょうか。英検でも来年度より、3級から1級ではライティングの問題が2題に増えることが予定されています。この動きに合わせ、本校もライティング指導により力を入れて行かねばと考えています。そして生徒には、自分が表現したい内容を自分の言葉で伝えられる英語力を身につけて欲しいと願っています。

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